これは何だ?と思うものがネットオークションに出品されていたので落札してみました。
La CORPA(ラ コルパ) マネキンのミニチュアです。
大きさはベース無しで高さ29cm、1/6スケールぐらい。箱書きを見ると服飾デザインの用途に使われる教材のようで、表面にはデザインする上で基本となるラインなどが彫刻されています。
八頭身?理想的なスタイルで、なかなか綺麗な顔立ちですね。
マネキンとリアルフィギュア。同じようなものなのに、似て非なるもの。
素人の私が思うに、マネキンにおける主役はそれに着せる服やドレスであるのに対し、リアルフィギュアはそれ自体が主役だということでしょうか。
生々し過ぎるマネキンは、おそらく主役の服飾を喰ってしまいますもんね。
たま~にそのことを忘れたような、妖艶なマネキンに出会うと、それを作った作家の強い思いみたいなのを感じることがあります。
私の本業関係でも、すごいリアルフィギュアを作る原型師がいて、職業がマネキン彫刻と聞いてビックリした経験があります。
さて同じ1/6スケールつながりと言うわけではありませんが、デザイン、デッサンの教材でアマゾンで売ってた海外製の解剖人形・アナトミーフィギュア。
男女の模型があります。解剖といっても体表に表れる筋肉構成を学ぶための美術用の体表解剖模型です。
先ほどのマネキンと並べてみました。男性マッスルくんが高さ28.5cm。
後方から。女性マッスルちゃんが高さ27.5cm。
このアナトミーフィギュア、どっかで見たことがあるな~?と思う人もいるのでは?
そうです。ルーカススタジオのスカルプター、Andrew Cawrse氏のfreedom of teach製のアナトミーモデルにそっくりです!?
おそらく、某国製のパクリ?バッタ?品だと思われます。
幸い、私は本家本元のAndrew Cawrse氏のアナトミーフィギュアも持っていますので、一緒に並べてみました。スケールは1/3です。
10年ほど前、初めて見たときは、「何てカッコイイ解剖模型なんだ!」と感動したことを覚えています。
調べてみると、本家のAndrew Cawrse氏の1/6スケールモデルもあるようですね。
また今回紹介したコピー品だけでなく、何種類か類似のコピー品もあるようですね。
解剖模型も学校の理科室にあるようなものは、気味が悪いだけでカッコイイなんて思ったことがありませんでした。
百貨店のマネキンもそうです。
もっと言えば、ラブドールもオリエント工業の近作が出るまでは、ただの空気人形か、見るも不気味な代物、滑稽なものでしかありませんでした。
しかしひとたび才能のある作り手が本気になれば、マネキンも解剖模型もラブドールもメチャメチャかっこよく、魅力的なものになるんですね!
(このブログは「春画人形の世界」 の一部です)
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