一期一会の春画人形 再び
いつものようにネットオークションを見ていると、素晴らしい春画人形が出品されていました。
以前に入手した特上の春画人形に匹敵する出来栄えに見えます。
値段もなかなかのもので、どうするかかなり悩みましたが、こんな人形に出会うことは二度と無いかも知れませんので、清水の舞台から飛び降りる気持ちで入札し、無事落札できました。
またこんな場合心配なのは、無事送られてくるかでしたが、出品者も心得たもので、共箱・男像・女像、それぞれ一箱で、合計3箱で送られてきました。おかげで、送料はずいぶん高くなりましたが、無事無傷で到着しました。
さて開梱し、男女をからませますが、これがなかなか難しい。ちょっとしたパズルのようでした。
どうしても指先などが胴体に当たりますので、組み立てるときは細心の注意が必要ですね。
出来栄えは非常に素晴らしく、特に女性の恥ずかし気な表情がとても良いです。
今回の人形、以前入手した宇佐見弘業(うさみ・こうぎょう)の作の人形に大きさも作りも似ていますが、「弘」の刻印はありませんでした。
共箱に「七代目 玉谷 雅涔」とありますが、調べても全くわかりませんでした。
で、以前、宇佐見弘業氏のことをご教授いただいたH先生にお聞きしたところ、名古屋のからくり人形師 玉屋庄兵衛 七代目 正守 作であることが判明しました。正守はからくり人形を再興された名工だそうで、このような観賞用の人形も作っていたとは驚きであるともおっしゃっていました。
もちろんこの人形が気に入って入手したわけですが、名工の手による作品だと分かると、なお一層愛着が湧きます。
H先生、ありがとうございました。
男女の人形を絡ませるとき難しかったのは、からくり人形師のお遊びだったんでしょうか?(笑)
参考日記:一期一会の春画人形
(このブログは「春画人形の世界」 の一部です)
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