女切腹人形を作る
四十八手人形ならまだしも、これではもう立派な変態ですかね?
前から作りたかった、女性の切腹人形(フィギュア)を作ってみました。
海外でも「FUJIYAMA」「GEISHA」「SUKIYAKI」に並んで日本を代表する言葉「HARAKIRI」!
私の腹切りについての最初の記憶は小学生のころ先生に聞かされた武士の話で、自分の腹を十文字に切り、相手に向かって腸を投げつけてビビらせたというやつです。
もちろん三島由紀夫の割腹自殺もリアルタイムで知ってる年齢です。(ま、小学生でしたが)
ハラキリとはちょっと違いますが、中世の西洋でも生きたまま腸をウインチで巻き取る拷問や映画「ハンニバル」では腹を掻っ捌ばかれて教会の窓から吊るされ、内臓
を下にぶちまけるシーンが登場しますね。
グロテスクですが「エログロ」というように、グロテスクとエロチシズムとは密接な関係、表裏の関係があるように思います。(少なくとも私はそう思います)
それをもっとも端的に表わした映画は「悪魔のはらわた」(伊 1973年)でしょうか。フランケンシュタイン物のひとつですが、博士が死体を合成して生き返らせた女(けっこう美人)の腹の縫い目から手を入れて内臓(はらわた)を愛撫するという超変態ストーリーです。
ところで戦国時代の女性の自害と言えば、小柄(こづか)をのどに当てるシーンを思い出しますが、はたして武士のように割腹して自害することはあったのでしょうか?
それはさておき、女性の腹切り愛好者は存外多いようで、本やイラスト、ビデオ、ネットの画像検索でも結構出てきます。
これもエロとグロが見事に一体化した象徴で、「切腹美」なるものがあるんじゃないでしょうか。
さて、私も「切腹美」に魅せられたひとりではありますが、深遠な愛好家ではありませんので、今回もなんちゃって造型です。
スケールはいつものように1/12で、針金を芯にして粘土で作っていきます。
小刀は後から作るので、その部分は針金で代用。
形ができました。
今回は簡単な「カズやん流 陰毛の作り方」を解説。
まず両面テープを陰毛の形に切り、股間に貼りつけ、もう一面の接着面を出します。次に黒の羊毛フェルトを細かく切り、テープの接着面にふりかけ、長さや向きを整えて、出来上がり!
気に入らなかったら、テープをめくって作りなおせばいいので、簡単でっせ!
で、完成!手の平の上で切腹!
横一文字だけでは見た目が地味だったので、わざとらしくちょっと腸をはみ出させました。
足元に血溜まりも作ったほうがよかったか、白装束をはだけさせたほうが良かったのかなどなど、色々課題はありますが、また今度試してみます。
ところで今回、腹の横一文字部分を粘土で作っているとき、電話がかかってきて、話してる間に粘土が乾いてしまいました・・・一番楽しみなところだったのに!残念!
(このブログは「春画人形の世界」 の一部です)
« また春画根付を買う | トップページ | お手軽陰毛試作 »
おっ、タブーに挑戦ですな。
「目(脳)はいつも欲しいものを追い求める」レクター博士
が言うとりましたな。エロとグロは密接な関係。すべての欲望はつながっているとも。腹を切る前の女性はエロ、腹を切った女性はグロ、それなら骨格だけになった女性はどうなのかな。ゾンビはどうなんだ。(-_-;)
投稿: T | 2015年6月 1日 (月) 16時22分
Tさん、こんな記事にコメントありがとうございます。
骨は究極の裸とも言えますし、永遠に所有できるアイテムかもしれませんね。
ま、レントゲン写真にもエロを感じることもありますし、九相図がこよなく好きなひともいるでしょうし。
私は模型や絵・写真は大丈夫なんですが、「本物」はダメなんですよ。
だから動物の骨でもコレクションすることができましぇ~ん
投稿: カズやん | 2015年6月 1日 (月) 17時12分
カズやんさんのエロの幅の広さには、感心してしまいます。
「切腹」にムチャクチャ関心がある訳ではないけど、気になる存在ではありますね。
「切腹」とはベクトルが違いますが、「人体の内部」には興味があって、女性のスケルトン人体模型なんぞを持ってます。(友人がくれました)
最近、自分の「エロ妄想」がマンネリしてまして、このブログからは、刺激をいっぱいもらって嬉しいです。
陰毛の作り方・・・・なるほど。一度試してみます。
投稿: KAION | 2015年6月 1日 (月) 18時51分
たしかにレントゲン写真にエロを感じるというのはありますな。ボディコンシャスの服にエロを感じるのと同じものかな?コスプレフェチなんかは何なのかな。服をはぎとりたいなどというのは攻撃本能に根ざしたものなのか、んーわからないなぁ。本能に動かされるものだという気がするんですが。。
投稿: T | 2015年6月 1日 (月) 19時08分
KAIONさん、こんな記事にコメントありがとうございます。
偏った方向に広く浅くでお恥ずかしいですが、こちらのブログではわりと自由に嗜好を発散させてもらってます。
一方通行の発信であることは最初から覚悟していますが、刺激を受けてもらっていると聞くと、やはりとても嬉しいです
(陰毛の作り方は、あまり大きいスケールだと役に立たないと思います・・・)
Tさん、コスプレなど着衣のエロは、夕立に突然降られ、夏の制服が濡れてブラジャーが透けて見える女子高生ぐらいしか思いつきませんが、私が一番理解できないのは全身ラバースーツに覆われたゴムフェチです。何がエロいんでしょう?
あれは見ている方よりも、全身ゴムに覆われた自分に興奮しているんでしょうか?
ん~エロは深い・・・
投稿: カズやん | 2015年6月 1日 (月) 22時39分
陰毛、さっそく作ってみました。
まず、HOT STUFFのフィギュアでやろうと思ったら、両面テープがシリコンボディに全然付きません。ならばと、ファイセンのボディで挑戦。こちらも両面テープがうまく付きません。
それで、テープを重ね合わせの二重にして、何とかボディに付きました。(一重だと、テープ本体が薄過ぎて、離型紙が剥がれないのです!!)
次にマジックテープのかなりケバケバになったのを、ハサミで細かく切って、ふりかけ完成。
全然、手入れのされてない卑猥なお毛毛 、って感じでけっこうコーフンしました。(りっぱな変態だァ~!!)
「切腹」についての考察も少し書こうと思ったけど、また後日に・・・・・。
投稿: KAION | 2015年6月 2日 (火) 20時10分
KAIONさん、変態の世界にいらっしゃいませ
あ~ 両面テープはシリコンボディにはつかないんですね。なるほど。
マジックテープのケバはチリチリ具合や太さは1/6スケールにも合いそうですね。
私もやってみよ。
私は以前、百均のつけマツゲを一本一本接着したことがあります。
でもきれいに整ってるオケケよりわっさわっさのほうがやらしいですよね。
投稿: カズやん | 2015年6月 2日 (火) 21時57分
「切腹」の描写がある小説といえば、三島由紀夫の『憂国』です。
「憂国」について書こうと思いつつ、ついズルズルと日が経ちましたが、今日のヤフーニュースで、韓国の女性小説家が「憂国」を盗作していたという記事がありました。
酷似の部分
『伝説』(小説のタイトル)・・・「二人とも健康な肉体の所有者だった。彼らの夜は激しかった」という描写
『憂国』・・・「二人とも実に健康な若い肉体を持っていたから、その交情ははげしく」という部分など。
若く美しい妻と、激しい情交のあと、青年将校(?)は割腹の自決。すぐあと、妻も自決。(何故、自決に至るかは、未読でしたら、ネットで「あらすじ」を見てください。)
昔読んで、また、読み直したくなりました。短編です。
かずヤンさんは、とっくにお読みでしたかな?
投稿: KAION | 2015年6月23日 (火) 21時11分
いや~お恥ずかしいですが、俗に純文学と言われものは全く読んだことがことがないんですよ。
わずかに江戸川乱歩(純文学ではないですが)ぐらいで、そのせいでこんな人間になってしまいました・・・
で、「憂国」も読んでないのですが、高校のときに「女神」(だったかな?)が好きな同級生がいたのを思い出しました。
投稿: カズやん | 2015年6月23日 (火) 22時05分
素晴らしい作品ですね。
私も、作ってみたくなりました。
女性の切腹姿、美しいですね。
投稿: seppuku | 2015年11月 4日 (水) 07時13分
seppukuさん、コメントいただきありがとうございます!
切腹は、いろんな場面や物語を想定できて、私もまた作ってみたいと思っています。
投稿: カズやん | 2015年11月 4日 (水) 11時24分