人形づくしの旅
先週関東に出張があり、仕事は納品だけで時間があり、良い機会なので前から行きたかった「小平市 平櫛田中 彫刻美術館」と「横浜 人形の家」に行ってきました。
田中の方は館内撮影禁止でしたが、素晴らしい木彫作品を堪能しました。
こちらには、人間国宝 平田郷陽の作品が展示してあり、前から見たかった「粧ひ(よそおひ)」をもう写真撮りまくり!
見世物の生き人形を芸術にまで引き上げた郷陽ですが、晩年はもっと簡素化した昇華したフォルムの造形になっていきましたが、このころの、人形なのか生身の人間なのか区別のつかない造形が一番好きです。
また人形の家と銘打ってますので、日本の人形だけでなく、古今東西各国の人形の展示もあり、勉強になりました。
ただ、春画人形は一点も置いてありませんでした。(あたりまえだ)
それはしかたないとして、博多人形や伊万里焼の人形などが全く展示されていないのが、不思議でした。
九州に行くことがあったら探してみようと思います。
で、昨日は人形供養で有名な、和歌山の「淡嶋神社」に行ってきました。
テレビや雑誌では、ズラ~安置された市松人形が不気味さを増長してますが、実際に行ってみると思ったより不気味さはなく、小さな神社でした。
むしろ、「この人形の顔ええな~」とか「あ、これ持ってるわ」とか、人形吟味に移っていきました。
野ざらしの博多人形の中にも名品が?
私も人形を集めたり、作ったりしていますので、バチが当たらないようにお参りしておきます。
ちなみに、やっぱり春画人形はありませんでした。
もし供養に値打ちもの人形が持ち込まれたら、神社はどうするんでしょう?
平田郷陽の人形を値打ちの知らない遺族が持ち込む(祈祷料払う)→神社喜ぶ(黙ってる)→ネットオークションに出・・・以下自粛・・・
って、境内で話してる人がいました。
(このブログは「春画人形の世界」 の一部です)
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カズやん先生へ。
「粧ひ(よそおひ)」は改めて見て凄いですね。
口紅のつけ方や髪の生え際なんか凄いですね。
作品紹介によると『この人形にはちょっとおかしい所があります。郷陽は着付けの常識を外れ、体が透けるような薄物のひとえを人形に直に着せている』とあるのですが、あえてリアルさよりエロさの妄想を表現したのですね。やっぱりエロ爺さんだったのでしょうか。
投稿: 陰毛フィギュア大好き | 2018年9月 2日 (日) 08時53分
>体が透けるような薄物のひとえを人形に直に着せている
確信犯でしょ(笑)
ちょっと時代背景は分かりませんが、生き人形には見世物=性的な要素もあったと思いますので、人間国宝と神格化されたのとは別の郷陽もあったかも知れませんね。
投稿: カズやん | 2018年9月 2日 (日) 21時43分