以前からネットオークションで時々出品されていた土人形に、韓国婦人の子供を背負って、お乳を出した民族服(チマチョゴリ)を着た人形が出品されていて、面白いなと思い何度か入札するものの、いつも結構な高値で落札され未だ入手できていません。
調べると、戦前(?)の朝鮮半島の庶民のお母さんは子供にお乳ををやりやすいように、一般的な服装だったようですが、日本の朝鮮併合の際に禁止されたとかされなかったとか?(すみません。詳しくは知りません)
まあ、戦前、戦後の日本でも海女さんや、炭鉱の工夫などは男女関係なく上半身裸だったようですし、私が子供のころ(50年ほど前)でも、電車やバスのなかで授乳するお母さんなどはいました。
ですから、授乳→おっぱい→いやらしい→禁止という考えは比較的新しく、私なんかにすればバカバカしいモラルのひとつです。
それはさておき、なかなかこの人形が入手できないので、ちょっと本業の手すきの時間ができましたので作ってみることにしました。
まあ、韓国・朝鮮風俗を題材にするのは色んな意味でリスキーだと思いますが、ここは差別的な意識は無く、裸の海女さん同様、私が好きな失われた風習・風俗の再現造形とご理解ください。
さて、便利な世の中、ネットで画像検索すると、このお乳を出したチマチョゴリ姿の写真が何点か出てきますので、これを参考にします。
でもなんか気晴らしの新作を作るのはひさしぶりですね。コロナ禍で外に出る仕事は激減しましたが、もともと工房での作業が主なので、ちょこちょこ仕事をしていましたが、たまには本業以外のものも作りたいと思っていました。
作り方はいつもと一緒。
と言うか、いつもより簡単なスケッチを描いて、作りながら考えていきます。
スケールもいつもと同じ1/12。
すみません。顔は私好みの丸顔で。
体部分はチマのたっぷりした衣装に隠れるので、だいたいの形に作っていきます。
後からの色塗りなど考えると分解できる方がいいんですが、せっかくの気晴らしの造形なので、とにかくどんどん作っていきます。
背負ってる赤ちゃん(よりも大きい 笑)も一緒に作ります。
しかし、このお乳だけ出しているって、ほんとエロいですね。そしてなんと実用的なことか。
まさに趣味と実益を兼ねた衣装と言えるのでないでしょうか!(キャ~!石投げないで~)
はい、形ができました。
もうこの白いままで色なんか塗らんほうがいいかな?
彩色うまくないからな~。
と言うわけにもいかないので、いつもと同じくアクリル絵具で彩色。
下地に赤を塗るぐらいで、あとはチャチャチャと塗っていきます。
塗り終わりました。(←手抜き)
さて、完成です。
4日ほどで作ったにしてはま~ま~?
チマの質感が全然ダメですね。
シワとか想像で作ったので、今度作るときは写真かなんか見ないとアカンな。
今回、ポーズの参考にしたのは、与勇輝氏の人形。
氏の人形と同じく二本足で立ちますよ。

さてこんどは何を作ろうかな?
(このブログは「春画人形の世界」 の一部です)
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