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2022年2月16日 (水)

濹東綺譚を見た

いつもの同い年の知人の話です。

ヒマだったのでアマプラで映画「濹東綺譚」を見たそうです。
1992年の映画で、ちょうど30年前。
当時、雪役の墨田ユキのヌード写真集が出たりして知ってはいましたが、この墨田ユキの顔がタイプでないし、ボクトウキタンという名前からして、なにか怪奇物語に墨田ユキのヌードの出てくるエログロ映画だと勝手に思い込んでいたそうです。
もちろん永井荷風のことも知らなかったわけですが、最近永井荷風のことなどもちょっと聞きかじり、興味が湧いて見てみたそうです。

さて感想は・・・面白かったそうです。

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彼曰く「若い頃見たら、オッサンと若い娼婦のなんやどうでもいい話で全然面白く思わんかったかもしれんけど、自分が主人公と同じくらいの年齢になって新地や風俗遊びとかしてるからか、いろいろ気持ちが持っていかれたな。もし自分が結婚してなかったとしても、30歳も若い女と一緒になるかは考えてしまうな。自分が先に死んでしまうからな・・・」

と訳わからんこと言うてました。
劇中で雪が荷風に「どうないしてたん。顔見せないから心配してた。って台詞が、コロナでまる一年行かんかった新地のなじみに会ったとき、同じこと言うてくれた。」って嬉しそうに言うてましたが、そんなん営業トークでしょ。
最近はツイッターなどという便利なのかどうか分からんSNSのおかげで、例えば飛田新地の女の子の本音?のつぶやきも見ることができます。そこに書かれているのは、お客の悪口のオンパレード!聞くに堪えない罵詈雑言の嵐。
風俗嬢にとってはお客はお財布以外の何物でもないでしょう。

ま、当然知人もそんなこと百も承知で楽しんでいるわけですが。でもかすかに雪のように、本当に心配してくれたんかな?って思ってしまう気持ちも分からんでもない。と言うかそう思うから馴染みのところに行くのかもですね。
墨田ユキも今見ると、色が白くていい女に見えたそうです(笑)
映画では、哀れ荷風は誰にも看取られず孤独死したそうですが、そういう生き様もまたありですね。
オレはイヤやけど。

(このブログは「春画人形の世界」 の一部です)

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コメント

この映画のポスター、娼婦のお雪と男(永井荷風)が同じポーズをしているのが、面白いですね。荷風が傘を持っているのと、傘無しを想像して比較してみるのも一興です。
しかしまあ、映画化されているとは知りませんでした。

KAIONさん

あんまり見ないタイプの映画でしたが面白かったです。
ちょっと男目線で美化されている部分もあると思いますが、昔の遊郭・赤線は「今日は泊まっていきなさいよ」よとか情緒があったようね気がしますね。

墨田ユキは監督と出来ていると噂され売り出しに躓いた記憶があります。可哀想に😢
私もTwitterで、風俗の女の書き込みを読むことがありますが、参考になりますね。読んでて面白いです。

ななめ30°さん

そんなエピソードがあったんですか!面白いですね。
風俗嬢の書きこみ、反面教師というか、こんな客は嫌われるの勉強になりますね(笑)

1992年製作の「墨東綺譚」はTVで見た記憶があります。背景は太平洋戦争前後の時代で遊郭の息子が出征前に娼婦を抱くとか、空襲とか、戦後主人公が賞を貰う記事を新聞で見て娼婦達が主人公に似てることに気付くけど「あの人はエロ写真撮る人で作家じゃないでしょ。」と話してるシチュエーションがありました。
永井荷風は自宅で血を吐いて亡くなった時人を呼ぼうともしなかったと、現代国語の参考書に書いてました。

1992年当時はラ・マンや桑の葉シリーズといった官能映画見てました。この年見た1番インパクトのある映画と言えば「おろしや国酔夢譚」で、その壮大な世界観に圧倒されました。

潮さん、よく映画を見られるんですね。
名前だけは聞いたことありますが、見てないです。また今度機会があったら見てみます。

「ラ・マン」はR指定(当時)の仏印が舞台のフランス映画で主演はアジア系と白人のハーフの英国人女優ジェーン・マーチです。「桑の葉」は2までありますが多分R指定の日本統治下が舞台の韓国映画です。
「おろしや国酔夢譚」はエロのエの字もない歴史スペクタル映画で、原作は永井荷風と同じく大物作家の井上靖です。何故この映画名出したかと申しますと墨東綺譚とおなじで最後に「譚」が付くからです。

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