以前から時間ができたら佐伯俊男氏の絵の世界を作ってみようと思ってました。
氏の描く耽美と怪奇の絵は独特の世界は大好きで、画集も持っています。→ やっぱり佐伯俊男やね!
さて、本業の仕事に時間が空いたので、ここぞとばかりに作り始めました。
前から作るならこれと思っていたのが、この人魚の絵。
いつもと同じく1/12スケールで、針金を芯に石粉粘土でいつものように作ります。
で、作り始めてすぐ分かりました。佐伯俊男の世界を再現するには、ワシの技量では無理だということ。
ここは開き直って自分の作れそうな人形をアレンジして作ることにしました。
絵では男性は小枝を持ってますが、何をしようとしているのかよく分からないの、張形を持たせました。浴衣も前をはだけさせてイチモツを屹立。
はだける部分は後から色を塗るのが難しいので、先に色を塗って、浴衣も粘土を薄くして作り、裏側も塗ってからつけていきました。
人魚は今回、縄で縛られているので、まず身体を作ってから、縄が食い込む箇所を彫って表現。
色もいつもようにアクリル絵具。
ウロコの色もピンクに変えましたが、手を抜きすぎて失敗でした。
仕事の合間に完成させたかったので急いで塗りましたが、また時間ができたら塗り直そう。
佐伯色がずいぶん無くなってしまいましたが、これで完成ということで。
さて、いつもの和風ドールハウスで撮影。
佐伯俊男氏の絵の耽美と怪奇の世界って、すごくシンプルな線で構成されていて、わりと簡単に立体化できそうだが難しいように思います。そのまま立体化しても陳腐かも。
むしろ寺山修司の役者のような、リアルな人形に白塗りして、一見シンプルに見えるが実は肉感的な造形でないと再現できないかもしれないのかもしれませんね。
追記:ウロコ塗り直しました
(このブログは「春画人形の世界」 の一部です)
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