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2024年3月 1日 (金)

月岡芳年 「奥州安達ヶ原ひとつ家の図」ディスプレイケース

ちょうど1年前に作った、月岡芳年 「奥州安達ヶ原ひとつ家の図」の人形。

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その時はとりあえず持ってる和風ドールハウスに置いて、なんちゃって写真を撮りそのままうっちゃってました。

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その後の計画では芳年の浮世絵のような背景を作ってジオラマ仕立てにしようと予定していましたが、なんやかんやで1年経ってしまいました(笑)
さて年明け早々本業の納品や、春休みのイベントの用意、作業部屋の引っ越しなどバタバタしていましたが、やっと時間が出来たので新しい作業場での最初に作業で、この背景ジオラマに取り掛かりました。

1年間作業こそしていませんでしたが、どのような感じにするかはずっと頭の片隅でずっと考えていましたので、いざ作業開始となると意外と順調に進みました。

まずこの人形を収める大きさのアクリルケースを探します。
近くのホームセンターで物色しましたが良い感じのものがなく、結局ネットでウェーブのケースを注文。(W145×D145×H245mm)

作業場引っ越しで出てきたスチレンボードを使って、ケースに合わせ、床面・背景2面・天井を切り出し、100均で見つけたグッズや粘土で崩れた土壁や乱雑な土間、桶(たらい)などをでっちあげました。

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ぼろぼろの障子はティッシュペーパー。

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囲炉裏の炎はやはり100均の蝋燭のように明かりが揺らぐLED照明を使用。

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アクリル絵具で着色し、鬼婆など人形を配置。ぶらさがった妊婦は紐だけでは回転して安定しないしので針金で固定しました。

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早速撮影。

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ま、厳しく見られると甘い作りでお恥ずかしいですが、なんとか形にはなったのでは?

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芳年の絵は浮世絵・錦絵特有のまんべんなく光が当たってる図ですが、今回のようにジオラマ仕立てにして、真っ暗なあばら家で囲炉裏の炎だけの明かりの「奥州安達ヶ原ひとつ家の図」も一興では?

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書棚に置いてみました。

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動画撮ってみました。 


参考ブログ:月岡芳年 「奥州安達ヶ原ひとつ家の図」を作る 

(このブログは「春画人形の世界」 の一部です)

2024年1月 2日 (火)

書き初め

2024年 おめでとうございます。
しかし年明け早々、地震や飛行機炎上や波乱の幕開けになりましたね。
さてツイッター(X)を見てると、ケン月影先生のイラストが紹介されていました。

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これに触発されちょっとお正月っぽい絵が作れそうなので、さっそくやってみました。

「書き初め」

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以前作った「運がつきますように」の人形を流用して、筆だけ作りました。

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今度は硯や文鎮もつけて、また改めて新しく作ってみたいですね。
今年もよろしくお願いします!

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2023年2月 7日 (火)

月岡芳年 「奥州安達ヶ原ひとつ家の図」を作る

今年最初の個人作品です。

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昨年から続いている本業ですが、ぽっかり時間が空いたので、前から作りたいとず~と思ってた、月岡芳年 「奥州安達ヶ原ひとつ家の図」を作ることにしました。

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せっかく作るなら、色々凝ろうとも思いましたが、あんまり考えすぎると着手出来ないので、えいや!って作り始めました。
だから作り方もいつもと同じ、針金を芯に石粉粘土で造形です。

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月岡芳年は血みどろ芳年と呼ばれるほど残酷絵で有名な明治の浮世絵作家ですが、絵も写実的です。
ですので、作る人形も江戸時代の浮世絵のようなデフォルメされた形状でなく、比較的写実的なプロポーションで作れました。ま、鬼婆の方はガリガリに痩せた骨皮筋衛門のような姿、しかも乳房はインドのナンのようにしおれた様子を造形。

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これまであんまり作ったことのないものなので面白かった!

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彩色はいつもと同じ、アクリル絵具の筆塗り。

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妊婦のお腹は、まず静脈を描き肌色を乗せて、うっすら見える感じで。(ほぼ分かりませんがw)

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鬼婆の包丁は紙と粘土製。

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妊婦の緊縛は、絵から察するに江戸時代の罪人の捕縛法の一種だと思いますが、よう分かりませんのでテキトーに紐で再現しました。

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さて、問題は撮影です。

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最初はネットで調べた廃屋の画像を背景に使おうと思いましたが、やっぱり色調や陰影でしっくりしないので、以前入手した和風ドールハウスを使用。

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作者には申し訳ないが、いつも使っている和風ドールハウスよりも出来が悪く使い途が無かったんですが、今回その雑な作りを逆手に使用しました。

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緊縛絵師で有名な伊藤晴雨は、実際に妊婦の妻を逆さ吊りにして写真を撮ったりしてますよね。

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毎度、作りも雑で、詰めも甘い作品ですが、まずは形にして完成させるのがモットーですので、お目汚しですがご笑覧ください。

参照:安達ヶ原の鬼婆伝説 

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2019年11月21日 (木)

久しぶりにポッチャリ人形を作る

少し本業の手が空いたので、久しぶりに人形を作ってみました。
実はある絵を見てから作りたいと思っていた、ポッチャリおばちゃん人形。

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今回は3日ほどで仕上げるつもりなので、骨組みは無し。
いきなりソファーから作って行きました。

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使用した粘土も、前にちょっとだけ使って置いておいた、アーチスタフォルモとファンド ソフトタイプ。

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スケールは1/12ですが、別にきっちりとしたスケールモデルを作る気はないので、ソファーも人形もテキトーにテキトーに作って行きます。

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ソファーと人形は後から塗り分けしやすいように、間にサランラップをかませときます。

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髪型は悩んだ末、お団子ヘアーに。

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しかし、ポッチャリ肉感的な体型は作ってても面白いです。

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そしてファンドのソフトタイプは作りやすい!ソファーに接している側は無視。

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最初は開けて作るつもりだった目も閉じました。

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彩色はいつもと同様アクリル絵具の筆塗。

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ソファーの模様はガンダムマーカーでチマチマ付けましたが、

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型紙作ってステンシルみたいに着色する方が、楽できれいだったかも。

はい出来ました。なかなかイイ感じ。

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先日リサイクルショップで買ってきたシルバニアファミリーの中古住宅の一室に置いて撮影。

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ちょっとそっけないので、小物を配置してまた撮影し直したいですね。

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さて、この人形のモデルは私の愛妻・・・ではなく、ルシアン・フロイド(Lucian Freud)というイギリスの画家の絵を元にしています。(フロイドの祖父は精神分析医のフロイト!)

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どうです!この肉感的な!思わず作りたくなりますよね!

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2015年5月 5日 (火)

「泉」画像加工してもらう!

以前の名画で遊ぶの「泉」をKAIONさんが背景を合成して送ってくれました。

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KAIONさん、ありがとうございます!

第二弾も考えないと!

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2014年11月21日 (金)

名画で遊ぶ!その1 アングルの泉

ファイセンのシームレスフィギュアは本当によく動かせるので、前からやってみたことに挑戦。

古今東西のヌード・裸婦絵画や彫刻の名作をフィギュアで再現してみましょう。

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まず第一弾は、私の一番好きな裸婦画 ドミニク・アングルの「泉」です。

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数年前、神戸の美術館で本物を見たときは、あまりの美しさにしばらくその場を離れられませんでした。

「泉」は、新古典派アングルの代表作です。清らかな泉の精(ニンフ)、あるいは泉の擬人化と解釈するのが正しいのですが、カズやん的解釈では、肩に担がれた大きな水差し壺は男性器の象徴で、流れ出る泉はまさしく精液そのもの。ピンクに染めたラファエロの聖母のような頬は、初めて性の喜びを知った瞬間と捉えています(←アホ)。
実際アングルはトルコ風呂やグランド・オダリスクのように東洋の性・エロスへの憧憬を数多く描いていますからね。

ま、絵とまったく同じに再現は無理なので、モデルにポーズをとらせる程度に考えて行っていきましょう。
今回のモデルはお気に入りのクミックヘッドにファイセンのスーパーフレキシブルシームレスボディ。

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もともと裸婦なので衣装はいりませんが、小道具として水差し壺を作らないといけません。
まず画集の「泉」を任意の大きさに拡大コピーして、壺の大きさを決めます。
で、フォルモという粘土で形を作って、

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ヤスリをかけて、姿を整え、取っ手をつけて、アクリル絵具で色を塗って完成。
ちょっと首部分が細くなったかな。

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さてモデルにかついでもらいましょう。
ヨイショッと!

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微妙な腰のラインや首の傾きも再現できるので、なかなかいいかも。
本当なら背景や壺から流れ落ちる泉など合成したいところですが、技術がないので・・・

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元の絵に較べると少しスタイルが良過ぎると言うか、スマートすぎますかね。
いや~でも、本当に専属モデルがいるみたいで、とても面白いです  今度はどの名画に挑戦してみようかな!

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で最後に、みなさんのご想像通り・・・「緊縛の泉」・・・

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おそまつさま!

心の声→ こんなことして遊んでる場合じゃないのにな・・・

2015年5月5日追記

KAIONさんが画像加工したものを作って送ってくれました!ありがとうございます!

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